想像力とは、
自分が経験していない事や
目に見えないものを
心に思い描くことです。
想像力が欠如してしまうと、
他者への思いやりが欠けてしまったり
「〜しなければならない」
という思考にも偏りがちになってしまいます。
多様な価値観にも触れ、
人間力を上げるためにも
想像力はとても大切だと私は考えています。
子育て中の方は
お子さんへの声かけを
工夫すると、お子さんの想像力を
伸ばす事ができますし
子育てに限らず、
想像する力が
豊かになれば
他者への思いやりが育まれ
より生きやすくなる事も
たくさんあります。
想像力は様々な場面で役に立ちますが、
今回はそんな中で
人とのコミュニケーションにも繋がる
思いやりについて
ピックアップしてみました。
想像力を働かせるとは、
こんなイメージです。
「こんな風に言われたら相手はどう思うのか」
「相手が黙っているのは
どうしてなんだろう」
「なぜ、こんな結果になったのか」
「次はどうしたらいいのだろう」などです。
想像力が欠如してしまうと、
「〜に違いない」
「なんで〇〇してくれないの?」
「連絡くれないなんて、私の事
どうでもよくなったにちがいない」
「〇〇しない(できない)
なんて信じられない」
「学校行かない、会社行かないなんて
根気、やる気がないだけでしょ」
「〜して、当たり前」
と。
自分の中にある価値観や
見てきたものだけ、
その表面だけを見てしまうと
コミュニケーションをとる上でも
色々な弊害が出てきてしまいます。
子育て以外でも様々な人間関係の中で
このような考え方に囚われてしまうと
誰かを傷つける可能性があるだけでなく、
結果的には自分自身を苦しめる
結果につながる事は少なくありません。
一つ、子育ての中の例を挙げてみます。(想像力を成長させていくという視点では子育てに限らず応用ができると思います☺️)
たとえ起こった出来事が
第三者の立場であっても、
「あなたが言われていたらどうしてた?」
「なぜこの人はこう言ったんだろうね」
という投げかけをしてみたり、
お菓子を買う時や、日常生活の中でも
「どれが美味しそうかなー?どんな味かなぁ」
「これ作ったのどんな人だろうね」
「なんで、忘れ物が多くなるんだろうね。どんな工夫したらいいかな。」
時には
「いじめるこって、どんな気持ちなんだろうね」
と、そんな会話です。
普段から心がけていたら、
こんな回答が返ってくるようにもなりました。
【今日〇〇ちゃんが転けてね。大丈夫って聞いたんだけど、そしたら泣いちゃってね。】
私「そっか、泣いちゃったんだ。」
弟「痛かったんだろうね。」
兄「見られて恥ずかしかったのもあるかも」
私「大丈夫?って言われて、嬉しいのとホッとしたので、気持ちが緩んだのかな」
という感じです。
会話の時は
●否定をしない。
を1番心がけています。
その子が想像した内容と私の想像と
かけ離れていたら、私は私の意見を伝えますが
その子の意見も、
なるほど。あなたはそう思ったんだね。
と話をします。繰り返すうちに、
その意見お母さんっぽいと言われたり、
その場にいないお父さんはどう思うかを
話したりするようになりました。
正解、不正解はなくて
想像力を働かせていたら
人に関心を持つようになるので
自然と共感力が増してきます。
小さいお子さんは
脳の発達も関係してくるので
2、3歳くらいまでは絵本を読む事が
想像力を膨らませることになると思います。
読み手の声のトーンを変えるだけでも
色々なものを子供は自由に想像するのです。
(私は絵本は読み聞かせはしていませんでしたが、覚えた童話などを話をする事はありました)
我が子が失敗をしたら、ついつい
「あればダメ。迷惑だよね。」
「人の気持ちもう少し考えなさい。」
「何度言ったらわかるの?」
などと、言ってしまいがちですが
そこで怒られても
普段から人の痛みや気持ちを
想像する力がないと、
怒られたから人の気持ちがわかるようになるわけではないのです。
怒られた時に
「あなたが〇〇されたらどうする?」も、
効果はありますが
その子なりに口には出せない思いや
モヤモヤがあったりすると
親が理想とするような伝わり方は
なかなか難しいものです。
子育てに限らず、
何かわからない事などがあったときに
すぐにスマホで調べる前に
考えたり工夫できそうな事ならば
自分でまず考えてみたり、
誰かにイラッとしても
立ち止まって相手の立場を少し想像してみたり。
自分だったら、、という視点も大事ですが
あなたならどうする?と、
しているうちに
失敗しても次はこうしたらいいかも!など
リスクへの対応力も上がってきます。
少しの心がけの積み重ねが
日常を豊かにする力に
繋がるのだと思います😊
できることからほんの少し
始めてみてはいかがですか?