こころのフィルターが見せる現実

あなたの心のフィルターは

いまどんな状態ですか?

私は以前息子とのやりとりの中で

「お母さんには僕の気持ちはわからない!」

と言われた事があります。

息子は怒りと苛立ちの感情のままに

私にぶつけてきました。

私はカッとなり

親の気持ちだってあなたはわからないでしょ!

と、思わず口をついて出てしまいました。

その頃、抱える悩みを

誰にも相談できずに

精神的にいっぱいいっぱいだった私は

何もかもうまく行かない現実を

悲観していたのです。

ただただ悲しくなって

1人残された部屋で泣いたのを

覚えています。

この“息子から言われた”という現実を

自分の心の暗くなっていた

心のフィルターを通して

受け止めた結果みえた現実は

私の写鏡そのものでした。

色々と私自身が変わってきたある日

もう一度同じような事を経験したのです。

『お母さんには僕の気持ちはわからないんよ!』

その時の私は

自分のフィルターを通さずに

この目の前の状況を見てみようと

思ったのです。

息子に言われた言葉に

反応することはやめて

「なぜこの子は

こう言ったんだろう」と、

なるべく自分の感情を乗せずに

見る努力をしてみました。

そうしたら、息子が

“どれほどに辛く追い込まれていたのか”

が、落ち着いて見えてきたのです。

心のフィルターを

限りなく透明にした事で

同じ台詞を言われても 

ただ、悲しくつらかったはずの出来事が

相手の感情を見ようとすることまで

変われていました。

感じることや

見えたものは

雲泥の差でした。

子育てだけではなくても、

自分がその時に持つ心のフィルターは

”起こる現実そのもの”を捉えることを

邪魔してしまうことがあります。

起こった出来事は同じなのに

受け止め方が違うだけで

次にみえた景色は全く違うものでした。

誰にでもある心のフィルター。

人は自分の経験や価値観を通して

物事を見たり判断してしまうもの。


ただ、

フィルターを通してみてしまう事で

自分の感情や感覚が

重なってしまったりして

そのままを受け止めれずに

見え方が違ってしまっていたとしたら、、、。

落ち着いて見れば

そんなに怒る必要がなかったことや

時には勘違いして必要以上に

ショックを受けていた事に

気づく事があるかもしれませんよね。

起きた事に対して、

自分の感情をのせずに、出来るだけ

シンプルに捉える事ができれば、

そのものがよくみえてくる。

反対に

イライラしていたり、
劣等感があったり、
自信がなかったり、
頑張りすぎて無理していたり
したら

当然、そんなに素直にシンプルに

目の前の出来事を受け止める事は

難しくなります。

でも、誰だって出来るだけ

穏やかでいたいもの。

少しでもイライラしたく無い。

そんな気持ちがあるとしたら、

ぜひ、少しでもゆとりがある時間に

落ち着いて、

自分の心を観察するような気持ちで

自分に話しかけてみることを

してみてはいかがですか?

向き合うとか、難しい事ではなく、

ただ、観察してみる。

私の例で言うと、

『私もわかってほしかったんだね。

誰かに聞いて欲しかったよね。

誰もわかってくれないと心閉ざしていたんだね。』

と、その自分を観察して寄り添う感覚です。

もちろん、その自分にジャッジはいりません。

人間なんだから

間違えたり、失敗したり、

情けなくてもいいのです。

経験を重ねる事が大切なわけで、

怒りや失敗があったとしても

だめだ。と、自分の感情に蓋をして、

なかった事にしない癖をつける事。

その習慣が少しずつ積み重なれば

怒りを溜め込むことが

少なくなってきます。

誰かに理解してもらわなくても

落ち着いて自分の感情を

見て、理解してくれる存在が

1番心強いあなたの味方ですよね。

それがあなたご自身というわけです😊

自分が自分を嫌いだと生きづらいように

自分が自分をありのまま

ああ、そうなんだ。嫌だったんだね。

と、受け止めてくれたら、

自分の最大の味方になるんです。

これは想像以上に大きな事です😊

その経験が苦いものであっても

必ずあなたの財産になります。

そうやって広がった視野は

フィルターを薄く透明なものに

してくれるに違いありません。

自分をありのまま、

まずは受け止めてあげる事が

大切なのですが、

言葉でいう程簡単ではなく、

辛い経験を重ねた人ほど

それが難しくもあります。

自分のありのままの

受け止め方がわからなければ

今の自分を

“ただそのまま観察する”

ことから

始めてみるといいかもしれません😊

読んでいただきありがとうございます。